iOS開発のデフォルトスタンダードとなっている依存関係管理システムといえばCocoaPods.orgですが、最近登場したCarthageは様々な点でCocoapodsに勝るメリットが享受できます。特に、プロジェクトのビルドが速くなるという点で圧倒的に素晴らしいです。CarthageはCocoapodsの様にクリーンインストールの都度ライブラリのビルドをし直すということをしないからその分高速なんですね。
先日、大きめのプロジェクトの一部をCocoapodsからCarthageに変えたところ、ビルド時間を40パーセントも(!)削減できました。そして、これは素晴らしいのでもっと広まって欲しいと思いました。そこでCartahge形式で配布をしたことがない人向けに記事を書いておきます。
とっても簡単なので、ライブラリや、個人プロジェクトなどで利用してみてください。
1. 新しいターゲットをフレームワークとして作成する
新しいTargetの追加から、
Cocoa Touch Frameworkを選択します。
2. Schemeをシェアする
Manage schemes…から、
Sharedにチェックを入れる
3. ビルドして生成物をチェックする
[code lang=bash] $ carthage build —no-skip-current [/code]
上記コマンドでビルドします。Carthage/Build
というディレクトリが出来上がるのでその中身で生成されたフレームワークをチェックします。
4. git push
問題がなければRepositoryにプッシュします。
5. タグをつける
リリースのタブを開いて新しいタグをつけます。
たったこれだけでCarthageの配布準備ができます!ライブラリとしてなくても個人的に使うだけでも便利です。