つらつら
このブログは自由に思ったことを書くという立ち位置ということで、今考えている名刺のアイディアについてつらつらと書いてみる。書いているうちに考えもまとまってくるかもしれないし。
個人名刺を作ろうとした経緯
今回作ろうと思っているのは仕事の名刺ではない。そもそもというこの名刺の立ち位置から少し整理したいと思う。
まず、自分はフリーランスなのだけれど、屋号が欲しいと思った。屋号に合わせてサイトを作ってそこに活動をまとめていこうと思った。ただ、これがなかなかうまくいかない。屋号を考えてそれっぽいものが思いついたりするのだけれど、どうしてもしっくりこない。名前を狭めるとそこには収まりきらないと思うし、広くすると曖昧すぎて意味がないんじゃないかと思ってしまう。2年くらい思い出しては悩むということを繰り返していたけれど、そもそものここでの問題点は「屋号に自分の活動を全てまとめようと思っていたこと」だと気付いた。
自分個人を「屋号」が提示する価値観の中に入れようとするとどうしてもあぶれる。窮屈だ。ということで、考え方を変えた。屋号はあとで考えよう。まず自分自身の曖昧な部分を含め定義して、その下部構造として「屋号」でまとめられる仕事の位置付けについて考えようと思った。
こう位置付けたことで、「屋号」を考えるストレスが激減した。自分軸で moritanaoki.orgというサイトを作ることも成功した。これは良かった。
今後はきちんと「屋号」についても考えてまとめていきたい。
で、名刺である。
ゆくゆくは「屋号」を軸にした仕事の名刺も作っていきたい。ただし、今はまだ「屋号」がない。ということで、今あるのは自分のみなのである。ここで取れる手段は下記のようになった。
- 屋号を決めてそれに合わせて仕事の活動を整理して名刺を作る
- 屋号を決めないで仕事の活動を整理して名刺を作る
- とりあえず屋号も仕事の領域の整理もせず自分軸で名刺を作る
この選択肢の中で、一番早くできるのは最後の選択肢であった。また、趣味での交流の際に名刺が求められることが稀にあり、その時に自信を持って出せるものを持っておきたいという思いもあった。すでに過去に作成した個人名刺はあるのだが、もうその時とは考え方も変わったし、再構築したいと思った。
そもそも、個人の名刺は不要では?とも考えたが、それでも作りたいと思った理由は下に記載する。
個人名刺を作ろうと思った理由を書き出してみる
作ろうと思った理由を列挙すると、
- 個人活動の起点としてサイトはできたが、物理的なものが欲しい。
- 社会的に求められる要求に対してオリジナルなリアクションを取りたい。
- 仕事に関して完全に対応はできないが、しっかり自分用にデザインした現時点で納得できるものを作りたい。
- Illustratorで名刺を作って、自分の好きなタイミングでアップデートできる仕組みを作っておきたい。
- 自己満足。
- コミュニケーションツールの一つとして使いたい。
- カメラ(写真撮ってもらえますか?写真撮ってもいいですか?写真撮ります的シチュエーション)やアプリ(このアプリ面白くて!)等。
といったところがある。たぶん、自己満足というところが大きいと思う。
個人名刺はどういうデザインが適切か
個人名刺の目的を書き出したところでどういうデザインにするかイメージが少し明確になった。スクエアにして名前とURLと裏にQRコードだけつけてミニマルなのも良いと思った。だが、コミュニケーションツールとして考えると、その場でQRコードを読み込んでサイトに行ってざっと最近の活動を見てというのは時間がかかりすぎる。
ミニマルなのはかっこいいけれど、目的を考えると全く機能しないことが考えられる。初めてあった人からほとんど情報のない名刺をもらってコミュニケーションのフックは増えるだろうか?例えば上記のミニマルな名刺のコミュニケーションのフックは、
- 形。スクエアであること
- もし紙質などに気を使っていたら、かっこいいとかそういうフック。
- 名前の漢字。
- ミニマルであること。
くらいでファーストコンタクトのフックが少なすぎる。もし、住所があれば、「あ、近いですね」という会話が生まれる可能性があるし、写真があればまた違った会話があるかもしれないし、名詞では一般的ではないけれど、趣味などがあればそこから会話が生まれるかもしれない。
ということで、ミニマルでありつつ少し情報を足すことを考えた。
- 名前
- twitter/facebook/github アカウント(何に関心があるか、SNS連携のフック)
- emailアドレス
- 個人サイトurl
- qrコード
- 最近興味を持っていること=tag?
顔写真は名刺を後で見た時に思い出してもらえる確率は上がるけど、ミニマルにデザインするのは難しそうで検討。今回の名刺には入れない可能性が高い。あとで名刺を見た時に思い出してもらえそうな要素としては、名刺を渡した時の会話で趣味について触れると良いかもしれない。
ここまで書いて、目的と優先順位を書き出しておくとより具体的に考えることができそうだと思った。理由は書いたけれどそれは名刺本体とは別のレイヤーからの視点なので、名刺と私の関係から目的を優先順位順に書き出してみる。
個人名刺の目的
- コミュニケーションツールとして機能する
- 名刺が必要な場合の社会的な要請に不完全だが対応できる
- 短時間で自分がどういう人間かを伝えることができる
- SNSで繋がったりメッセージしやすい
- 後で思い出してもらえる
- 2日間以内に思い出してもらえれば良い
こんなところだろうか。後で思い出してもらえるについては、今回は考えなくても良いかもしれない。いや、2日後にSNSで繋がり申請やメッセージをしたい時にすぐにできるというくらいに限定した方が良いかもしれない。後で思い出してもらえるをあまり強く意識すると、顔写真が必須になってしまいそうな気がする。
まとめ
ということで、今、個人名刺について考えていることを吐き出すことができた。今回よかったことは、目的と理由を書き出せたことだと思う。このプロジェクトが完了したら屋号についてもう一歩前に進める希望も湧いてきた。
個人名刺はもう10年以上前からしっかり作りたいと思っていてできていなかったので(雑なのはいくつか作った)、ちゃんと納得できるものを作りたいと思う。